水島じじの自然ぼっけー

釣り、山歩き、野鳥撮影を楽しんできました。定年後、もっと色んな自然パワーを頂く為の、お散歩記録です。

水島港の白いボラと孤独な老人の秋

倉敷市の水島港で散歩して話をする毎日

水島港といっても広い。海上保安庁の庁舎がある水島湾の奥で、良く見る顔の釣り人たち。「今日は釣れますか」「全然ダメじゃぁ」と話をして海を見て歩く。一回りしたら、玉島方面へ移動して(こちらも水島港という名称)、良く見る顔の人たちに声を掛ける。

 

老人の孤独

定年退職後、大家族と同居しているとか、何かのサークルに属しているとか、そんな事でもないと何が起こるか・・・・? 女房以外の誰とも言葉を交わす事なく一日が終わる。そんな毎日。現役時代は、話したくない人とも話さなければいけないし、業務の効率とか何とかで、無駄口は叩かないというのが多くの人の感覚だろう。隠居の身になると、将来の出世した姿はボケ老人だ。ただ、私と女房の場合、一人っ子なので、孤独には慣れているというか、一人が普通なので孤独感というものは無い。考えてみれば、そこは助かっているのかな?と。海で出会う人に声を掛けると、誰もが愛想よく話をして下さるので、それは、そんな理由があるからかもしれない。皆さん、ご機嫌で大切な釣りのマル秘情報を提供して下さる。

 

保安庁の庁舎前で白いボラ

停泊している船の陰に、白い魚影を見つけた。1匹で隠れている(?)のか、とにかく上から覗き込んでも、じっとしていた。きちんと撮影しようとタモを近付けると、元気よく泳いで逃げた。皮膚の病気とかでなく、全体が綺麗に白かった。アルビノの個体は捕食者に狙われやすいというから、影に隠れていたのか? にしても、大きさが40cm位あったので、シーバスの捕食対象ではない様に思うが。今年、同湾内で釣れたというブリにとっても大きそうだ。後は、玉島湾で目撃例があると聞くスナメリなら捕食対象かもしれないが、これはあくまで釣り人の話だ。

曇り空と強い風で綺麗に写らず残念

 

玉島方面に行くとイソヒヨドリが出迎え

望遠レンズを付けた一眼レフを抱えて、鳥の撮影をしていた頃は、結構、逃げられる鳥だった印象がある。最近は、岸壁を散歩したり釣り歩いたりするだけである。そうすると、意外とすぐ近くを低空飛行で飛んで、数m先に止まってくれたりする。こちらの意図が分かって行動してるんじゃないかと思ったりする。

岸壁を歩いていると高らかに囀ってくれる

 

唯一の秋の気配「けっけ」

釣り人によると、まだまだ餌取りが活発で水温が高いらしい。そんな海に唯一の秋の気配が見えた。「けっけ」の群れがキラキラと綺麗だったので撮影。目で見た印象の様に綺麗に撮れないので、タモですくって観察用の水槽で撮影しようと道具を購入した。いざ、タモを海中に突っ込むと、沢山いた魚たちは一瞬で消えてしまう。当たりマエダのクラッカーだなと、やっと分かった。釣るしかないが、まだ数cmなので無理だ。

「けっけ」=ヒイラギ 岡山では「けっけ」と呼ぶんですね。この魚は、釣り上げて持つと「ケッケ、ケッケッケ」と鳴く様に聞こえるからケッケというんだと、昔、先輩が鳴き真似しながら教えてくれた。私が実際に魚の声(音)を聞いても「ケッケ」とはかけ離れた音だと思ったので、無理やり「ケッケッケ」と真似する先輩の様が、おかしくて笑いが止まらなかった。他に「グチ」という魚は「グッグッ」と鳴くからだそうだが、この声が愚痴に聞こえるという感覚が面白い。これらを録音してライブラリーを作ったら面白いかな。そうすれば、孤独な老人の話し相手ができるかも?