シマヘビ、アオダイショウ、謎の大蛇?
ここ晴れの国では「梅雨入りしたから晴れが続くね」という冗談をよく聞きますが、
今年は殆ど聞きません。
山では、側溝から溢れた水が道路を流れていて、カニが歩いていたり、亀が横断したり
蛇がくねくねしたり・・・・で、運転には気を使います。
道路の端を歩きながら、側溝の向こうの草むらを覗き込んで虫を探している時、アスフ
ァルトの端に生えた草を踏みました。すると「ガサッ」という音と共に、側溝の向こう
の黒い何かが動きました。その黒くて長いものを目で追うと、私が踏んだ草のすぐ横に
黒いしっぽがありました。「踏んだか?」と思って下がりましたが、それ以上は動かな
いので、どうやら踏んでいない様です。
草の間から見える「黒いもの」の胴体の一部を見た時、普通の蛇の2倍の太さがあると
思い、思わず心臓が高鳴りました。その模様も、私がこれまで見た事がないものです。
草に隠れてゆっくりと逃げる蛇。私がカメラに収めようと身を乗り出していると、
また足元で「ガサッ」・・・・・・ え?
一歩下がって草の中を見ると、何ともう一匹、同じ様な蛇がいました。これも胴体の
一部しか見えませんが、同じ模様の太~い蛇でした。
一匹目は既に茂みへ消えており、二匹目もよく見えないまま茂みに逃げられました。
二匹の謎の大蛇。これは正体を確かめずにはいられません。再び現れるのを待って撮影
しようと1時間ほど待ちました。
蛇が再登場した際は、全身を確認する事ができたので、謎が解けました。
胴体は太かったのですが、頭は普通のヤマカガシでした。
恐らくヒキガエルの様な大きなものを食べてお腹が膨らみ、胴体の模様が引き延ばされ
たので、ピンと来なかったのだと思います。
ヤマカガシの模様のバリエーションが多い事に加えて、満腹の個体が二匹並んでいた為
完全に騙されました。また良い勉強になりました。
こういう体験で大蛇の話が出来上がったりするのかな?などとも思いました。
再登場によりヤマカガシと判明したのは一匹でした。もう一匹の本当の正体は謎の・・・・
なんて事はないと思います。